オフブロードウエーがおもしろい
多種多様のショー楽しめる
オフ・ブロードウエーはブロードウエーの華やかさはないが、そこでは演じることのできない人種問題などの社会をテーマにしたものや、新進アーティストの表現の場になっている。ここから堂々とブロードウエーに昇格していく作品も少なくない。今回の特集はそんなオフ・ブロードウエーに光をあててみた。(文・山添祐香子)
オフ・ブロードウェーとは、マンハッタンにある比較的小さい劇場で上演される演劇を指している。ブロードウェー街にあっても、劇場が小さければオフ・ブロードウェーと呼ばれている。目安としては100席から500席未満の劇場がオフ・ブロードウェーと呼ばれ、さらに小さい劇場で上演されるものはオフ・オフ・ブロードウェーと呼ばれる。ブロードウェーではミュージカルが多いのに対して、オフ・ブロードウェーではストレート・プレイ、パフォーマンス、1人芝居、ダンス、ミュージカルなど様々なジャンルの作品が上演されている。
ふたつの舞台
アメリカの舞台は大きく2つの違いがある。営利団体(フォー・プロフィット)か、非営利団体(ノン・プロフィット)かの違いだ。(営利団体をコマーシャル・シアターという呼び方をすることもある)。
ブロードウェーの主な作品は営利団体、つまり投資家が作品の売れ行きを予測して当たりそうな作品にお金を投資するもので、収入の約束されない作品は上演されにくく、上演される作品は保守的なものが多い。
これに対しオフ・ブロードウェーは、政府や財団からの助成金、個人の寄付から資金が出されている非営利団体が多い。金銭的見返りを求めないため、比較的自由で、ジャンルの幅が広いのもそのせいである。
ただし、話題になったり、新聞で取り上げられたりしないと助成金が打ち切られてしまうので、必死さはどちらも同じだ。
営利団体のショーには、まずプロデューサーがおり、プロデューサーが選んできた「これは売れる」と判断された作品に対して投資家を募る。まさにミュージカル「プロデューサーズ」の世界である。
これに対し、非営利団体は、アーティスティック・ディレクターというものがいる。アーティスティック・ディレクターが、どのような公演を行うのかを決断し、それに基づいて作品が公演される。また、オフ・ブロードウェークラスの団体になると、劇場を自分たちで保有しているところが多く、劇場の名前が、そのままグループ名にもなっている。
たとえば「コーラス・ライン」を生み出したパブリック・シアターは、パブリック・シアターという劇場であり、オスカー・ユーシッツというアーティスティック・ディレクターが率いるグループでもある。そのため、劇場名=グループ名を見れば、そのグループがどんな作品を上演しているか、の予想が付く。
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LA FILLE du Regiment / Donizetti
連隊の娘
■日時: 4月21日、26日(マチネ)、29日、5月2日、5日、8日、12日、16日
■場所: The Metropolitan Opera
■住所: 30 Lincoln Center Plaza
■時間: 8:00pm
■料金: $15-$275
■電話: 212-362-6000
■URL: www.MetOpera.org
オープニングを飾ったルチアに続くドニゼッティの傑作である。出演はルチア役で大成功を収めたデセイに超人気テノールのフローレス。昨シーズンのセビリアの理髪師で見せた超絶的な装飾歌唱は無いが、彼の自らのパートを端正なフォルムで丁寧に歌いあげていく姿勢が見所。 |
マクベス
■日時: 2008年 5月9日、13日、17日
■場所: The Metropolitan Opera
■住所: 30 Lincoln Center Plaza
■時間: 8:00pm
■料金: $45.00-$375.00
■電話: 212-362-6000
■URL: http://www.metoperafamily.org
レバイン(指揮)
マリア・グレギーナ(マクベス夫人)
ジョルジオ・ルチク(マクベス)他
雷鳴とどろく荒野に突如あらわれた三人の魔女。魔女たちは凱旋中のマクベスと友人バンクォウに二人の運命を暗示する。その一つ「コーダーの城主になる」という予言が現実となったとき、マクベスの心は野心のとりことなる。マクベス夫人は夫をそそのかす。マクベスはダンカン王暗殺を皮切りにつぎつぎと悪事を重ね、友人バンクォウをも殺害する。だが、心の平静は失われる。マクベス夫人もおどろおどろした幻覚の虜となる。それにもめげず、マクベスは苛烈な闘いへと突き進む。緊迫感にみちた見事な悲劇。
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SATYAGRAHA / Glass
サティヤグラハ
■日時: 4月19日(マチネ)、22日、25日、28日、 5月1日
■場所: The Metropolitan Opera
■住所: 30 Lincoln Center Plaza
■時間: 8:00pm
■料金: $15-$275
■電話: 212-757-2531
■URL: www.ichinohedance.org
ダンテ・アンゾリーニ(指揮)
リチャード・クロフト(ガンジー)
メト6つ目の新演出。アメリカの作曲家フィリップ・グラスが1980年に発表した作品で、サティヤグラハとは真の力、魂の力という意味でガンジーの生涯と業績が描かれている。ガンジー役にリチャード・クロフト。指揮はメト・デビューとなるダンテ・アンゾリーニ。
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仮面舞踏会
■日時: 4月19日、23日
■場所: The Metropolitan Opera
■住所: 30 Lincoln Center Plaza
■時間: 8:00pm
■料金: $45.00-$375.00
■電話: 212-362-6000
■URL: http://www.metoperafamily.org
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
ミシェル・クライダー(アメリア)
キャスリーン・キム(オスカル)
サルヴァトーレ・リチートラ(リッカルド)
ドミトリー・ホロストフスキー(レナート)
忠実なる部下レナートの妻アメリアへの危険な恋のため、総督リッカルドが運命の仮面舞踏会へと望む物語を、壮大なグランドオペラのスケールで描く中期ベルディ作品の傑作。小姓オスカルの投入が、この作品の明暗の対比を一層際立たせる。特に、3幕1場、終結の5重唱で良心の呵責に苦悩するアメリアの歌唱に対し、オスカルが華やかな舞踏会を想い軽やかに歌う場面に絶大な効果を発揮する。主要3役の大規模なアリアと重唱が聴き所である。
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